経鼻胃管の挿入で正しい方法は以下のとおりです。
- 患者の体位は仰臥位ではなく、嘔吐による誤嚥防止のため頭が高くなるように、座位または上半身を起こした体位(ファウラー位など)が望ましい。
- 鼻腔内に潤滑剤を十分に塗布し、鼻腔の下鼻道に沿ってゆっくり丁寧に挿入する。
- 胃管が咽頭に達した時に、患者に嚥下を促して嚥下のタイミングに合わせて進めることで気管への迷入を防ぐ。
- 胃管の先端が胃内に到達したら、胃内容物が吸引できることを確認し、腹部X線で位置確認を行う。
- 頭部は胃管が咽頭部に達した後はやや前屈させると咽頭と食道が一直線になり、胃管が食道に入りやすくなるため、挿入時に頭部を前屈させることが多い。
これらのポイントに注意して挿入することが適切です。仰臥位での挿入は誤嚥のリスクが高く避けられます。また、咳が出た場合は抜去を考慮します.