呼吸器について正しいのは以下の点です。
- 呼吸は「酸素化」と「換気」に分けて考えることが重要である。酸素化とは酸素が血液に取り込まれることで、PaO2 60mmHg以上(SpO2 90%以上)が目標となる。換気とは血液がCO2を肺胞に放出し呼吸により体外へ排出されることで、pH 7.2〜7.25以上を保つことが重要である。
- 上気道は一般に鼻腔・咽頭・喉頭のことであり、狭義には鼻腔から咽頭までを指す表現もあるが、定義があいまいな部分がある。
- 終末細気管支の次は呼吸細気管支であり、その後に肺胞管、肺胞嚢、肺胞と続く。
- 気管支は右の方が太く短く、左の方が細く長い。これは左に心臓があるためである。
- 輪状軟骨は硝子軟骨であり、弾性軟骨ではない(弾性軟骨は耳介などにある)。
- 肺胞の全表面積は約85平方メートルである。
これらの知識が呼吸器の基礎的で正しいポイントとなります。 以上を踏まえ、呼吸器で正しいものとしては、
- 呼吸を酸素化と換気に分けて理解すること
- 上気道は鼻腔から咽頭、さらには喉頭を含むことが多いが定義に幅があること
- 終末細気管支の次は呼吸細気管支であること
- 気管支は右が太く短いこと
- 輪状軟骨は硝子軟骨であること
- 肺胞の表面積が非常に広いこと
が正しいといえます。
