咳嗽(せき)が起こりやすいのは、主に気道への感染症や心不全などの病態が関係しています。急性咳嗽はライノウイルスやコロナウイルス、インフルエンザウイルスなどのウイルス感染が最も一般的な原因で、特にインフルエンザでは高熱や全身症状とともに激しい咳が出ることが特徴です。また、慢性的な咳では咳喘息、肺炎やアトピー咳嗽なども原因となります。 特に咳嗽が起こりやすい病態としては、左心不全が知られており、心不全のうち咳嗽症状が特に出やすいのは左心不全です。これは肺うっ血が起こりやすく、気道の刺激により咳が引き起こされるためです。右心不全、心筋梗塞、肺梗塞よりも左心不全での咳嗽発生率が高いとされています。
まとめると、咳嗽が起こりやすいのは主に気道感染症やアレルギー、呼吸器疾患、そして右心不全よりも左心不全が代表的な疾病です。特に左心不全は肺うっ血により咳が頻発しやすい状態です。
